中野ZEROホールにて『望郷の鐘-満豪開拓団の落日-』有料試写会。

折角、優里さんが中野に来るのにいかないのもね…と思い行ってみました。

大ホールなんてスカスカだろうと思っていたら、入場列が屋外まで延びる盛況っぷり。しかもほぼシニア層。若年層が関心を持つ作品ではないのは分かるけど、逆にシニア層が興味を持つ要因ってどこにあるのかとちょっと考えた。…が、あんまりよく分からないな…。彼らの親世代の影響? 内藤剛志のファン?

粗筋は…、終戦間近の長野、住職兼教師の山本慈昭は村長達に強く請われて満州開拓団に加わる。しかし長い旅路を経て着いた満州は事前の話とは全く違い、反日感情が溢れ物資も乏しい状態だった。そして日本の敗戦が決定し、関東軍は早々に撤退を始め、更にはソビエト連邦が条約を破り満州まで侵攻してきた。慈昭達一行は故郷へ帰る為に必死に南下するも食料も体力もなく、最終的にはソ連軍に捕らえられてしまう。慈昭はシベリアへ送られたあと故郷に帰り着くも、そこには妻子もなく落胆する。しかし時を経るうちに中国に残された者達から救いを求めるのメッセージが…という感じの物語。

山田火砂子監督の作品は三作目の鑑賞だけど、本作が一番良かったかな。それは偏に主演の内藤剛志の熱演故かも知れないが。あの脚本をここまで昇華できるなんて、なんて立派な役者。子供達の歌とか本当に不要だと思うし、作品自体妙に長いんだけど、まぁ長野〜満州〜長野〜再会、という感じで一応メリハリがあったのが良かったのかも。そして肝心の優里さんは主人公である慈昭の娘役。中国残留孤児なんだけど、パーマ頭と片言日本語で立派に中国育ちの女性だった! 感動の再会もあるし、あれなら出演する価値のある役だと思えた。良かった良かった。

しかし、折角、舞台に立った役者達に一言も挨拶させないとか(主要数人のみ)、関係者席に一般客が座って開演が遅れるとか、運営の拙さは目立った試写会だった。ただ、作品自体は本作の考えに共感するかしないかはさておき、驚くほど詰まらない…という作品でなくて良かったわ(まぁ隣席の老女は爆睡してたが)。

2014.11.14 Comment:0 | TrackBack:0
武蔵大学白雉祭にて『野外ライブ企画 ”ヒトフェス・やぐらステージ" 湯川潮音ライブ』。

校舎の裏側にある広場に作られた櫓風の簡易ステージ。
時折、風が木々をサワサワと揺らして落ち葉が舞う、そんな秋の情景を伴ったライブ。

01:りゆう
02:エデンの園
03:No Surprise
04:しずくのカーテン
05:渡り鳥の3つのトラッド
06:ニューヨーク
07:The Water Is Wide
08:ルビー

今日は伴奏が徳澤青弦氏のチェロのみだった為か、いつもより夫々の曲がゆっくりとした感じ。声については、後半に向かうにつれ段々と声の届きが良くなっていたと思う。
「06:ニューヨーク」はこの曲をチェロだけで!?と驚いたけど、チェロの重厚感が強く響く面白い演奏だった。非常に久し振り感のある「07:The Water Is Wide」は学園祭と出演映画のシーンに掛けて。チェロの落ち着いた優しい音色とシオーネの澄んだ歌声が重なって、これがとても良かった。アカペラ部分では世界に彼女の声しかないような不思議な錯覚が…。「08:ルビー」は進路に悩む友人に向けて書いた曲なんだって。そこから学生で岐路に立っている人がいたら…という意味で演りたい、といって演奏。へー、その話は知らなかった。

MCは…、衣装のまま来たがハロウィンの残り香のようで…、wikiには歌手/女優とあるがあの映画のあと依頼はなく…、コードが難しい自分の曲をチェロ一本で弾けるのは青弦氏しかいない…等、もっと沢山喋ってたけど、忘れてしまった…。そうそう、今日のシオーネはよく聞くお人形さんみたい、を本当に体現していたかのよう。青いドレスみたいな衣装がとても可愛らしかった。

…という感じ。無料ライブは雑音が多いのが玉に瑕だけど、まぁそれでも楽しいライブでした。

2014.11.02 Comment:0 | TrackBack:0
東京宝塚劇場にて宝塚花組『エリザベート』観劇。

相変わらずエリザベートはドル箱公演らしくチケットは大激戦。幸運にもカード会社貸切公演で観劇できました。
エリザベートは一緒に歌えるほど回数を観ているし、歴代エリザの配役も浮かぶ。観る度に懐かしさがこみ上げて、いい点もダメな点も目につくんだけど、今回の花組エリザは全体的に無難に綺麗に纏まっていたという印象。

本公演は明日海りお演じるトートの美しさに尽きる。歴代トートでは彩輝直のトートが一番美しいと思っているが、その彩輝トートにも勝るとも劣らない美貌のトート閣下。観劇中は完全に見蕩れてた。佇まいそのものが美しい。トート役だからかも知れないけれど、指先や手の動きまで制御して異界の妖しさと美しさを表現する姿勢に感服。美しいには理由があるのだね。
蘭乃エリザは一幕ラストの鏡の間の肖像エリザが非常に美しかった。歌も悪くないしこれが彼女の娘役としての集大成なのかね。北翔フランツはいい意味で意思の弱さが出ていた。しかし北翔さんはこんなに女性っぽい人だったっけかね。望海ルキーニは時間を経て好演かもと思えてきた。ルキーニはどんなに品がなく突飛なことを言っても結局は主張のない狂言回しに終始するべしと私は思っていて、望海ルキーニのその色の薄さは存外理想的。柚香ルドルフは歌はイマイチ気味だけど見た目が綺麗。女官でコニャック云々と歌うのは真彩希帆さんでいいのかな。とても気持ちのいい歌声。マデレーネの水美舞斗さんは男役? デカい肉感的なマデレーネ。というか今回の黒天使って娘役いないのかな。男役だけで揃えるのだとしたら、それは勿体ないと思うのだけど。仙名ヴィンディッシュ嬢は狂気の薄い役作りがちょっと意外で良かった。
その他。貸切挨拶で知ったが、高翔さんが組長!になっていた(時間の流れ)。二幕開始のキッチュでの手拍子っていつからだろう、エリザに限りだが、劇中での手拍子って不自然じゃないかな。フィナーレのデュエットダンスの曲調はあれで本当にいいのか? 他のフィナーレ曲から浮いてるような気も…。

うーん、こんな感じか。ジェンヌの名前を全然知らない割に、観れば観たで宝塚は楽しいものだね。特に知っている作品だとジェエンヌの名前も探し易い。
花組は戦国BASARA辺りから縁がある組だし、明日海さんの美しさを堪能しにまた観に行こう(チケットが容易に取れれば…だが)。

2014.11.01 Comment:0 | TrackBack:0