紀伊國屋ホールにて、スタジオライフ『アドルフに告ぐ』観劇。

初演の2007年から8年振りの"アドルフに告ぐ"。
過去の自分の感想を読んでみたら、Wキャストの大人チームに関して結構褒めていた。
主要な役を山本&小野、松本&荒木という配役で上演していたらしく、一昔前のライフだね…としみじみ。しかし我が文ながら"あの演出"って何を指してるんだろう?子供シーンの再現のこと?はて(-_-)?

今回は初演時に約3時間だった上演時間を2時間強に短縮して、ドイツ編と日本編に二分割。
うむー。これには反対。そりゃ両方観れば完璧なんだろうけど、普通は同じ演目を二回も観ないよ(私は観たが…)。出し惜しみせずにドドンと3時間で全部描けばいいじゃないか!と声を大にして言いたい。今日はドイツ編だったけど、同じ時間軸で日本では何が起きていたのだろう…と、中途半端にモヤモヤ感と物足りなさが残ってしまった。

備忘のための粗筋。
1936年ベルリンオリンピックの取材でドイツを訪れた峠草平は弟にある秘密文書を託されるが、その後弟は何者かに殺されてしまう。神戸に暮らすドイツ人アドルフ・カウフマンとユダヤ系ドイツ人アドルフ・カミルの二人の少年は、互いを親友と認める仲だった。しかしカウフマンの父はナチスの秘密部員で秘密文書の探索に関わっており、探索の途中で急死する。カウフマンはヒトラー・ユーゲントに入るためドイツに帰国することになり、二人は別の世界で過ごすことに…という感じで始まる物語。

今日はYGチーム(芳樹ドイツ編)。
山本カウフマンは登場時の少年姿が余りにも若くて一瞬芳樹さんだと認識できず…(不覚)、そしてカウフマンも時流に翻弄された一人だけど、最後、死んで当然と思わせる程に憎らしさを与える演技はスゴいのかも。奥田カミルはいかにも誠実な青年っぽさ。曽世峠は真面目で頼りがいのありそうな大人。宇佐見由季江は意志があって可愛らしい、宇佐見君は良い女優。大村マルテは薄幸そうな感じが良く、逆に大村赤羽は狂気っぽさが見え隠れしてこちらも良かった。久保エリザは目を引く美人でカウフマンが一目惚れするのも分かる。藤波ゲルトハイマーはスッキリとして好き。牧島本多は僅かの出番だけど男気を感じられた。倉本ランプは異次元からきた感じがしてオモシロイ。甲斐ヒトラーは既に病的な域に入った雰囲気がナチスの狂気に繋がって良かったかも。

本日はトークショー付き。司会は奥田君と鈴木君。
初演から出演している5人…船戸、藤原、倉本、深山、甲斐…が作品について語る。
甲斐さんはヒトラーの手真似の数々の話と八百屋舞台でジャンプして大変だったこと。深山さんは自分の女装の化粧姿が誰かに似てる…と考え込んで…、"オカンだ!"という結論。倉本さんは髪の色を補う話を藤原さんと楽しそうに…。藤原さんは玉音放送をタマオト放送と読んでしまう若い劇団員がいることにショックを受けた話。藤原、倉本の御二人は親が戦争を経験した世代らしく、自分達の世代も戦争について、芝居で語り継いでいかなければ…という思いが強かったとのこと。

twitterに上げた千秋楽の写真。日本編だけど芳樹チームだからいいか…(-_-)


2015.07.17 Comment:0 | TrackBack:0