シアターサンモールにて『DRACULA』を観劇。例の柱が邪魔でした。役者の顔にモロ被ってしまうコトもあって根本の部分で困りものな装置です。作った人はそういうのを気にしないのかな。今日は千秋楽だった為、カーテンコールが沢山ありました。でも殆どの客はカメラを手にしてるんで、役者が登場した時と袖に下がった特とで微妙に拍手の温度差があるのが何とも寂しい感じ(→撮影したいというファン心理を思えば仕方ないとは思うけど)。それから余りにも曽世ドラキュラに感動して、終演後にブロマイドセットを買ってしまいました…(散財)。観劇後の昂奮状態ってのは計り知れんモノがあります…。
今回一番に語るべきは曽世ドラキュラの素晴らしさです。正直そんなに期待してなかったんですよ。三年以上曽世さんを担当役者で登録してますが、今一つ引力が弱く「安定している役者」という感じで見守っていたワケです。でもドラキュラ伯爵はそんな認識をすっかり塗り替える出来でした。何より彼のドラキュラは切ないんです。何百年も生きている怪物ではあるんだけど、それ故に蓄積されてしまった哀しみや歪みや苦しみや寂しさなんかがじわじわ滲み出ていて、スゴク切ない。ドラキュラが命を絶つに至る物悲しさが全編で出ているからこそ、ラストの死に様もいきてくるのではないかと思うし。更に時折ジョナサンを想う姿や世間知らずっぷりがスゴク可愛らしかったりして、そのバランスが絶妙でした。仕草も洗練されていて伯爵という立場に相応しい動きをしていたし、役作りの為に相当体重も絞っているようで、その細さも何かしらの危うさが出してました。つーか化粧落としても顔色悪そうだし…。いやー、ホント完璧でした、曽世ドラキュラ。
次はルーシー役の深山さん。別バージョン見てこの役無くてもいいかも…と思ったんですが、そんなこと全然思いませんでした。深山さんの力でしょうか。愛している人を唆したり本意でないコトをさせられる辛さがひしひし伝わってました。ただフワフワ鬘は変だと思いますが。アーサーの林さんは一見胡散臭いかも(この役は誰でもそう見えるのか!?)。単純に綺麗な声と髭面が合わんのですね。でも仕草の端々からルーシーへの愛が窺えて、特に心臓に杭を打ってから最後の口づけ辺りまでが最高。セワードの寺岡君はホントに「いい人」そうに見える。あと奥田君や佐野さんの演技がどうとかではなく、私の中でキンシーは鶴田さんしか有り得ないみたいです。初演の舞台を殆ど覚えてないんですが、鶴田キンシーだけは焼き付いていて残像が見え隠れしちゃいました。ヘルシング船戸は何を考えてるか分からない人っぽい。篠田君は頑張ってるけど狂気が足りない。ミナ及川は…いつも通りかな。魔女の吉田君はとても綺麗でした。
2004.06.27 Comment:0 | TrackBack:0
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