PARCO劇場にて『メアリー・ステュアート』観劇。
某所でカミカミダメダメだと聞いていたんですが、予想したよりは良かったかなぁ…。とは言え、あの戯曲自体に魅力を感じないワケですが。しかも宮本亜門演出の凄さが良く分からなかったんですが、あれはどこら辺が凄いのかな(→最後のライトが眩しいなぁ…とか?)。
この芝居は絶対的な「舞台女優」が演じてこそ面白いのかも知れない(って、初演は面白かったんでしょう?)。南果歩も原田美枝子もダメではないんだけど、手一杯というのかもう一歩足りないというのか。二人芝居で空間を制するのは難しいとは思うんだけど、あの演技で客席の一番後ろまで意識が伝わったのか疑問。あー、私は前の方で観たから、それなりに凄いとは思ったんですけどね(→A列でそんな程度なんだけど)。そう言えば、結構際どい内容を話しているのに、それほど陰湿な感じがしないのはこの二人の女優の個性故なのか。それは良いことなんでしょうかね。良く分からん。
どちらかと言うと、安定していたのはメアリー役の南さんの方なのかな。一つに声が通るから、演技にメリハリがある気がする。更に幽閉生活を送っている割には荒んでない所が、実際のメアリーにも相通じているのかも…と思ったりする。余り好きなタイプの女優ではなかったので、今迄印象が弱かったのだけど、結構しっかりとした個性のある人なのかも…と再認識。一方の原田さんは実直な印象のエリザベス。真面目というのか。エリザベスがそんな印象でいいのかと思ってしまうんですが(いいのかな)、でもそんな感じ。だからあれで発声や体力的な危うさがなければ、彼女なりの面白くて新しいエリザベス像が作れたのではないか…と少し惜しい気もする。惜しいと言えば、演説の場面も第一声で噛まなければ(あそこ噛んじゃダメだろう)、大幅に印象が良くなっていた気がするんだよね…。
まぁ、なんつーか、様々な組み合わせの女優で観てみたいと思わせる芝居ではあるけれど、\7,000強払って観に行きたいと思う芝居ではないのかなぁ…という感想。


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2005.11.19 Comment:0 | TrackBack:0
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