上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--
『コーネル・ウールリッチの生涯 上・下』
著作:F・M・ネヴィンズ・Jr、翻訳:門野集

伝記かと思ったら、数多あるウールリッチ作品の解説というか粗筋紹介が主でした。
著者のネヴィンズは約20年間、ウールリッチ財団の文芸著作権・法律顧問をした上に、こんな本を書くほどウールリッチが大好きだろうに、自分が認めてない作品に対しては大層手厳しい評価をしていた。面白いから少し抜き出してみる(これでもごく一部)。

「お粗末である」
「駄作である」
「支離滅裂な物語」
「杜撰な駄作」
「ほめられた代物でない」
「出来は最低に近い」
「このまま埋もれさせておくべき短篇」
「この救いがたい駄作はウールリッチ聖典の最大の汚点」
「唯一の長所はきわめて短いという点」
「五分もあれば読め、三分で忘れてしまう短篇」
「あまりの杜撰さに唖然とさせられる」
「この駄作の原稿料が$135というのはどう考えても高すぎる」
「ミステリ史上類をみないでたらめな似非推理」
「想像を絶するまでにおぞましい作品」
「読むことが自虐的行為とさえ思える作品」
「とてつもない悪文とプロット上の欠陥があふれている」
「噴飯ものの似非演繹推理」

フツーここまで書くかー(゚Д゚;)!?????
ネヴィンズはノワール的雰囲気のある小説が好みらしく、そういう作品には「傑作」と素直に讃辞を書くのだけど、それにしても貶し文句が多い本だなぁ…。面白さは各人の主観によって異なるから、どーとも言えないと思うのだけど。でもその点を抜きにしてみれば、ウールリッチオタクな人にとっては貴重だと思える評伝だとは思う。だってこの本読んでたら、またウールリッチ作品を読みたくなったもの。それから下巻の巻末に収録してある著作一覧と関連作品一覧、これ、本当に凄いね。これだけの為にでも漱石三枚払う価値はあるかも知れない。あー、どうしよう、そのうち買おうかなぁ…。

そういや、昨年、『黒い天使』の新訳が出たんだってね。本屋で見つけて思わず手に取った。うーむ、何となく躊躇いがあって買わなかったのだけど、いつか買いたいなぁ…(今スグ買え)。

関連サイトメモ
http://www.interaction.co.jp/topics/backnumber.cgi?cmd=yonouchi&idx=T1138346676&page=9
2006.08.12 Comment:0 | TrackBack:0
Secret

TrackBackURL
→http://sccl.blog6.fc2.com/tb.php/332-010910e0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。