シアターモリエールにてスタジオライフ『BLOOD RELATIONS~血のつながり~』観劇。

"The Other Life"の第9弾、前回は2010年のスリーメンとのこと。久々過ぎ。
シアターモリエールでの観劇はタブン初めて。小さい劇場なので距離的にはどこからでも見易そう。ただ前方席は完全フラットだから、頭の被りとかを考えると見難い席もあるのかも。私は最前列で観劇したので視界に邪魔はなかったが、一段高い舞台を見上げるカタチになって首が少々痛かった。

忘れるから粗筋。
世間から隠れるように姉と二人で暮らすリッヅィーのもとへ友人の女優が訪ねてくる。10年前、リッヅィー達の両親は何者かに斧で惨殺される。相続問題等を抱えていたリッヅィーは容疑者となったが、状況証拠しかなく放免されていた。女優は真犯人は誰なのか?と尋ねるのだが、リッヅィーは真相が知りたいなら貴女が考え演じてみればいい…という。女優はリッヅィーに扮して、事件当時を回顧するのだが…という話。

実際に米国で起きたリッヅィー・ボーデン事件を基にして作られたカナダの戯曲。アザーライフの中でも重く暗いタイプの芝居。話として大きいカタルシスがあるわけではなく、最初から最後まで犯人はリッヅィーなんだろうな…と思わせる。役者の演技だけで見せるので、退屈になりがちではあるけれど、偶にならこういう芝居もいいかも。

役者の感想を簡単に。今回はDoomチーム。
青木リッヅィーは女性らしくしかも百合っぽい、実在のリッヅィーは同性愛者では…と言われていて、それを演出に組み込んでいるのかも。青木君の演じる狂気はどこか芯があって良くも悪くも意志が強く見える。独特。久保女優は相変わらずの美形で佇まいに品がある…ように思える。若さ故の演技の揺らぎも心の揺らぎのように見えて結果的には良かったかも。楢原エンマは燻し銀の引きの演技。奥田ハリーは得意のガサツでクセがあって凄く煩そうな男。疎ましい感じが出てていい。曽世ドクターは小心者の異端さ。石飛アビゲイルは刺々しさが強いイヤな継母で、釦を掛け違えた交流の不可能さを感じるが、アビゲイルの世界(正義)も垣間見えるのが面白い。倉本アンドリューは悪人ではないのに人を救えない普遍的な人間。

上でこういう芝居も偶にはいいと書いたけれど、イベント等のない日に観劇すると少し物足りなさが残る。今回は販促の為にイベント日が多く設定されていたけれど、どうせなら全日やればいいのになーと無い物ねだりをしてしまう。アザーライフだけど観劇料金は安くないんだし、どうせならプラスアルファの何かも付いて満足して帰りたい(という自分の都合でその日に観劇したクセに文句をいうダメ客の意見…)。

2016.10.01 Comment:0 | TrackBack:0
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