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シアターサンモールにてスタジオライフ『PHANTOM -THE UNTOLD STORY』観劇。

"PHANTOM"の連鎖公演。
連鎖公演のダブルキャストって本当に見づらい。いつどれを観たらいいか分からず途方に暮れて、前売申込を放棄してしまった(申込用紙が手元になかったのも原因だが)。なので急遽チケットを入手しての観劇。熟し切れていない初日は苦手なのだけど、仕方ない。

忘れるから粗筋。二目と見られぬ程の醜悪な顔を持って生まれたエリック。母から疎まれ顔に仮面をつけ誰とも会わない生活を送っていた。エリックは歌やピアノや建築等の様々な分野に於いて類い稀なる才能を有していた。しかしそんな才能が活きる機会を得ようとすると、彼の醜悪な容姿によって他人との交流がままならず、自身と周囲を傷つけてしまうことに…という感じ。

相変わらず暗くて重い話。エリックが僅かな希望を見出すがその希望が容赦なく潰される…の連続。うへー。ただ倉田さんの演出は流石に上手くて、残酷になり過ぎず端正な一線を保つような空気があった(あ、でもルチアーナ落下の演出はないよ)。また舞台装置は、八百屋舞台に半円形の壁があって、そこに背景の絵を投射して場所等の変化を出すカタチ。写真だと安っぽさがあるけれど絵だと雰囲気を損なわないで良かった。
ただ今回の舞台を観て、初演の林エリックがちらついた…。退団の事情は知らないけど、戻ってくればいいのにと無い物ねだりをしてしまった。

以下、簡単に役者の感想。PartⅠ Auberチーム。
芳樹エリックはとにかく子供っぽくてエキセントリック。閉鎖空間で人と交わらず生きてきた人間がどう成長するかは分からないけど、こういう雰囲気も有り得ると思える。が、やはり少し煩い。笠原ジョヴァンニは人格者なのに一点父親としてだけはダメな部分を持つという人の弱さが良く分かる役作り。関戸マドレーヌは常識の範囲を抜け出せない女性の一面が強く出ていた。奥田ジャベールは野卑で傲慢。久保ルチアー二は若さ故の愚かさと美しさ。深山オルカは何だか久し振り。田中デューニカは絵的になのか何なのか妙に印象に残った。

今日は初日の特典で役者挨拶あり。
細かい内容は覚えてないけれど、夫々、今後ひと月に亘る公演に向けて、覚悟と豊富を語る人が多かった。

…ということで、結局”PHANTOM”はこの一度だけしか観られなかった。最初にも書いたけど、話の流れがある連鎖公演(1→2)は観る順番が難しい。そしてタイミングを逃すと観劇できないで終わる。公演としては成熟するけれど観劇はしにくいという状態は、連鎖公演の功罪だな…と思った次第。





2015.11.11 Comment:0 | TrackBack:0
紀伊國屋ホールにて、スタジオライフ『アドルフに告ぐ』観劇。

YJ編という名の山本版日本編の東京千秋楽。
日本編はアドルフ・カミルが主役だと思っていたら、意外にも峠草平が主役。
ドイツ編では余り描かれなかった、日本での秘密文書を巡るあれやこれやが話の中心。その代わりにヒトラー絡みの話はスパッと割愛。"三人のアドルフの話"とか言ってるのに、二人しか出ないなんて変じゃない(-_-)?と思ったのは私だけではないはず。
日本が中心の話なので、見栄え的には少々地味。だけど人や話の繋がりが密に描かれていて物語としての満足度は高かった。ドイツ編の感想でも書いたけど、日本編だけでこれだけ満足できるならドイツ編部分を足し込んで一つの完璧な作品にすれば良かったのに…と考えてしまう。3時間という上演時間はそんなに厳しいものかな(役者、制作、劇場、観客…いずれにも?)。

YJチームの役者の感想。
曽世峠は多い出番の中でも狂言回し的な役割を崩さず、最初から最後まで物語の芯となるような存在感。深山絹子は不思議と可愛いらしい。牧島本多は多くない出演ながら本多の男気と由季江への思慕が強く感じられて非常に良かった。仲原芳男は静かな熱情を感じる好青年といった雰囲気。鈴木小城は地味な見た目と反体制派の意志の強さの対比が面白く、観ていて面白かった。松本勲は兄の草平がつい構いたくなるような頼りなさ。山本カウフマンは"道化でござい"という辺りの不毛感の与え方がスゴい、この男に付き合わされた周囲の空しさややりきれなさが、後世から抱くあの時代の空しさややりきれなさと合致するかのよう。

本日は千秋楽なので、役者挨拶付き。
以前の役者挨拶は、役名と名前と感謝の言葉くらいしかなかったはずだけど、最近は更に一言二言の感想があるみたい。役への思い入れを話している人がいたりと、以前よりお得感のある役者挨拶。船戸さんは宇佐見君が峠由季江だと自己紹介したのがショックだったと笑いを取ってた。
それから千秋楽特典なのかフォトセッションとして、役者写真の撮り放題タイムがあった。今日はそれなりに良い席にいたので、ついついカシャカシャ撮ってしまった。ああいう時間は楽しい。そして藤原さんがtwitterとかにアップしてねと言ってたのでつい載せてしまう私…。

↓ポージング版を一枚の写真に収めるのはムズカシイ…(-_-)


2015.08.01 Comment:0 | TrackBack:0
紀伊國屋ホールにて、スタジオライフ『アドルフに告ぐ』観劇。

初演の2007年から8年振りの"アドルフに告ぐ"。
過去の自分の感想を読んでみたら、Wキャストの大人チームに関して結構褒めていた。
主要な役を山本&小野、松本&荒木という配役で上演していたらしく、一昔前のライフだね…としみじみ。しかし我が文ながら"あの演出"って何を指してるんだろう?子供シーンの再現のこと?はて(-_-)?

今回は初演時に約3時間だった上演時間を2時間強に短縮して、ドイツ編と日本編に二分割。
うむー。これには反対。そりゃ両方観れば完璧なんだろうけど、普通は同じ演目を二回も観ないよ(私は観たが…)。出し惜しみせずにドドンと3時間で全部描けばいいじゃないか!と声を大にして言いたい。今日はドイツ編だったけど、同じ時間軸で日本では何が起きていたのだろう…と、中途半端にモヤモヤ感と物足りなさが残ってしまった。

備忘のための粗筋。
1936年ベルリンオリンピックの取材でドイツを訪れた峠草平は弟にある秘密文書を託されるが、その後弟は何者かに殺されてしまう。神戸に暮らすドイツ人アドルフ・カウフマンとユダヤ系ドイツ人アドルフ・カミルの二人の少年は、互いを親友と認める仲だった。しかしカウフマンの父はナチスの秘密部員で秘密文書の探索に関わっており、探索の途中で急死する。カウフマンはヒトラー・ユーゲントに入るためドイツに帰国することになり、二人は別の世界で過ごすことに…という感じで始まる物語。

今日はYGチーム(芳樹ドイツ編)。
山本カウフマンは登場時の少年姿が余りにも若くて一瞬芳樹さんだと認識できず…(不覚)、そしてカウフマンも時流に翻弄された一人だけど、最後、死んで当然と思わせる程に憎らしさを与える演技はスゴいのかも。奥田カミルはいかにも誠実な青年っぽさ。曽世峠は真面目で頼りがいのありそうな大人。宇佐見由季江は意志があって可愛らしい、宇佐見君は良い女優。大村マルテは薄幸そうな感じが良く、逆に大村赤羽は狂気っぽさが見え隠れしてこちらも良かった。久保エリザは目を引く美人でカウフマンが一目惚れするのも分かる。藤波ゲルトハイマーはスッキリとして好き。牧島本多は僅かの出番だけど男気を感じられた。倉本ランプは異次元からきた感じがしてオモシロイ。甲斐ヒトラーは既に病的な域に入った雰囲気がナチスの狂気に繋がって良かったかも。

本日はトークショー付き。司会は奥田君と鈴木君。
初演から出演している5人…船戸、藤原、倉本、深山、甲斐…が作品について語る。
甲斐さんはヒトラーの手真似の数々の話と八百屋舞台でジャンプして大変だったこと。深山さんは自分の女装の化粧姿が誰かに似てる…と考え込んで…、"オカンだ!"という結論。倉本さんは髪の色を補う話を藤原さんと楽しそうに…。藤原さんは玉音放送をタマオト放送と読んでしまう若い劇団員がいることにショックを受けた話。藤原、倉本の御二人は親が戦争を経験した世代らしく、自分達の世代も戦争について、芝居で語り継いでいかなければ…という思いが強かったとのこと。

twitterに上げた千秋楽の写真。日本編だけど芳樹チームだからいいか…(-_-)


2015.07.17 Comment:0 | TrackBack:0
ウエストエンドスタジオにてスタジオライフ『WHITE』観劇。

毎年恒例の「文化庁委託事業平成27年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」公演。
今年の企画提案要領はコチラ。相変わらず、色々と貰えそう。

”WHITE”は久し振りの上演なのね。劇中で流れる"美チャンス"を聴くと、この曲を聴く為に”WHITE”を見に来たような気にさえなる。良い曲。作品は実際に十数年以上前の戯曲だし、古臭いと感じる部分も多いのだけど、最終的には綺麗なカタルシスがあるので観易くていい。若手公演に向いてる作品だと思う。ただ今回は役者が力一杯なのにも関わらず、全体的な印象がアッサリ気味に見えてしまったのは何でだろうか。今回観た役者達のイメージが偶々そうだったのだろうかね。



忘れがちなので粗筋。とある中学校に通う、正治、岩波、坊の三人組は先生に怒られ廊下に立たされていたが、通りがかったマドンナを追って図書室にやってくる。そこには同じく授業をサボった内気な少年の三角もいて、四人で何やかやと遊ぶことになる。坊が何も書かれていない白い大きな本を見つけたことで、ティンク、ハクション、ウィンディの妖精が現れ、更に白い本を探す強い力を持ったバオバブが登場し…とかいう感じのお話。

今回は2年B組バージョン(田中×千葉×江口×若林)を観劇。
田中三角は小さくて弱い少年が本当に力一杯変わろうとしている感じ。千葉正治はウルサくて元気な中学生、こういう勢いあるパワーは若手らしくていい。江口岩波はおとなしそうな岩波まんまのイメージ。若林坊は舌足らずなのに押しが強くて底力がある。宇佐見マドンナは常に可愛くて少年役を演じても少女っぽい、彼はすっかりライフ女優の中心の一人。大村ティンク、奥田ハクション、仲原ウィンディ、曽世バオバブはしっかり若手を支えている感じ。本日のプレイボーイ倉本さんはおっさん高校生と船堀タワーネタで攻めていてかなり笑った。それと案内に立ってた澤井君の眼力がスゴかった。

おまけのイベントは「ドキッ!男だらけのWHITE大運動会!!」。
出演者がB組チームとR組チームに別れて運動対決。合宿での戦いの再現。本棚の本戻し、ウィンク鬼ゲーム(名称失念)、体力五番勝負の三勝負。
役者が真剣に戦っている所を観られるのは楽しくもあるけれど、しかし、観客はボーッと見てるだけしかできないのが少々ツラいところ。好きな役者でもいればそのチームを応援するが特にないと厳しい(あれ、曽世さんは?)。そして客席と舞台上の温度差もあった気が…。客席を強制的に二分割してこっちはこっちの応援してね…とかにして、勝ったチームを応援した方にはなんかあげるかも…とかにしてくれれば良かったかも(結局何もくれなくてもいいので)。

2015.05.21 Comment:0 | TrackBack:0
シアターサンモールにて、スタジオライフ『Trip,Trip,Trip! "Oriental Tour"』観劇。

本当の公演名(冠)は「スタジオライフ30周年記念イベント"~Studio Life 30th Anniversary Wonderful Journey~ Trip,Trip,Trip!"」。な、長い…。
前にも書いた通り、この公演は本当に売り方が悪い。一週間という短期間で毎日のように内容を変えた公演を上演するなんて意味不明。熱心なファンは全てを観に行き、熱心でないファンはどれを観たらいいか分からず途方に暮れて観に行かない。こういう二極になると思うのだけど。
そしてどうせ30年を振り返るなら、一日(一公演)で振り返ってよ。30年を三分割なんて不親切だし、折角、稽古したなら全部の公演で見せればいいじゃない。色々事情があるのかも知れないけど、どうせなら30年の歴史を体感したかったよ…。

今日は「Oriental Tour」。倉田さんオリジナル脚本から、「三郎(旅先で羽目を外した青年が目覚めると隣に裸の少年が…)」「七郎(殺人犯に間違われた日本人:日本語とインドネシア語の反転劇)」「井戸のほとり(出張先で砂漠に取り残されたサラリーマンの現地人との交流話)」の三本を抜粋上演。
この辺のアジア系作品は熱くて笑いの要素があって楽しい。演劇ブーム時代の熱さを体感するかのよう。なので客席で大爆笑が起きるシーンも幾つかあった。ただ私は新人公演の「ブギトゥ・バグース!」を観ているので、復習的になってしまったが少々残念…(初見の面白さがないからね)。
短い作品だけど、その中で印象に残った役者は、松本ビリーと緒方マエダと千葉タタンかなー。まぁ具体的にどこが良かったかと聞かれると困るけど。

その後、出演者全員でのトークショー。曽世さんが司会。
イカ天の後番組で「井戸のほとり」を演じて優秀賞を穫ったとか、奥田君のビンタとか、山崎さんが初舞台のA3折り込み台本を持ってきたり、サンドサンドサンドの足音とか、倉本さんの老人役のリアルな腰の曲がりとか、鈴木君が振り付けを担当したこととか、松村君と若林君と千葉君はインドネシア語の難しさを語ったり…。まぁ色々と話が聞けて楽しかった。最後は山崎、倉本、松本の三人で谷川俊太郎の詩を朗読。

2015.03.27 Comment:0 | TrackBack:0
シアターサンモールにてスタジオライフ『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』観劇。

大いなる遺産ってタイトルは有名だけど、内容は忘れてしまいがち。
なので簡単な粗筋。両親を亡くし姉夫婦のもとで貧しく暮らす少年ピップ。富豪のミス・ハヴィシャムの家へ呼ばれたり、そこでエステラという冷淡な美少女に会ったり、墓場で脱獄囚を助けたり、鍛冶屋の義兄の弟子になったりしていると、突然、名もなき送り主から大いなる遺産を貰ったと弁護士から告げられる。紳士となる為にそれまでの生活を捨ててロンドンに出てきたピップだったが…という感じの物語。

大して面白くないから話を覚えていなかったのでは…と、思うほど吸引力の弱い話。物語の意味をじっくり考えると深いんだろうけど、軽い気持ちで見るとそこまで理解が至らないから一見客にはツラい。何度か観ると面白くなるんだろうとは思いつつ、何度もこんな話は観たくないよ…と思ったり。

今回はBowlerhat組(松本×山本×久保)を観劇。
笠原ピップは大きな見せ所があるわけではないのに出ずっぱりで不思議な立ち位置。前面の物語に注目してしまうと彼の演技を見られなくて勿体ない。松本ヤングピップは欲望に忠実なダメ人間ピップ。久保エステラは美少女。山本ミスハヴィシャムは相変わらずエキセントリック感ある女性像。奥田ジョーの朴訥な雰囲気と及川ミセスジョーの意地悪な対比がいい。山﨑ジャガーズの容赦ない拒絶感も良かった。

…という感じ。
半年前の印象をぼんやりと思い出してみると…、まぁライフらしいと言えば、ライフらしい演目だったかな。

2014.12.29 Comment:0 | TrackBack:0
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